エコキュートって何?仕組みを図で解説!

エコキュートという言葉を聞いたことってありませんか?

エコジョーズやらエコキュートやら…知らないうちに似たような名前の製品が出てきて、何がどれで、どういう物なのか分からなくなっちゃいますよね。

このページに来られた方は、少なくともエコキュートという製品に多少ばかりの興味を持っているけど、具体的にどういう製品なのか分からないという方が多いかと思います。

icon-question-circle そもそもエコキュートって何?
icon-question-circle どういう仕組みの製品なの?

今回はそういった疑問をお持ちの方へ向けて、お話しようと思います。

エコキュートってどういうもの?

エコキュートとは、空気中の熱エネルギーを集めてお湯を沸かすタイプの新しい給湯器です。

従来の給湯器は、ガスの力で”使う時に使う分だけ”お湯を作り出していますが、エコキュートは電気の力で、次の日に使う分のお湯を夜間に作って貯めておき、作っておいたお湯を翌日に使うサイクルの製品になります。

左のエアコンの室外機のようなものがヒートポンプユニット、右のノッポが貯湯ユニットといい、この2つのセットがエコキュートと呼ばれます。

エコキュート自体は2001年から発売されており、エコ意識や防災意識の高まりにより、年々右肩上がりで導入台数が増加。2018年の6月の時点で導入が600万台を突破しています。

お知り合いの方でエコキュートを導入されているご家庭があるなど、身近な存在になってきたのではないでしょうか。

POINTicon-check エコキュートは電気でお湯を作る機械
icon-check 割安な深夜電力を使ってお湯を作って貯めておき、日中にそのお湯を使う
icon-check 2018年6月の時点で導入が600万台を突破、今ではとても身近な製品

製品の仕組み

先ほど、エコキュートは2つセットで1つの商品と言いましたが、関係性はそれぞれ、ヒートポンプユニットが熱を作って、その熱を水に伝えることでお湯を作り、貯湯ユニットはお湯をタンクに貯めておくという役割を担っています。

具体的に、どんな働きによりお湯を作り出しているのかご説明しますね。

ヒートポンプユニットの働き

1.空気中の熱を取り込む

まず最初にヒートポンプユニットの①、低温のCO2冷媒が、空気中にある熱エネルギーを取り込みます。

この空気中の熱エネルギーというのは、風力や太陽光などの自然エネルギーと一緒で尽きることがありません。無限に与えられる自然のエネルギーを少ない電力で集めます。

2.圧縮して高温にする

CO2冷媒が取り込んだ熱エネルギーをギュッと圧縮することで、熱エネルギーを更に高温・高圧化します。

3.水に熱を伝え、お湯にする

②で高温化させた熱エネルギーの力で、水に熱を伝えることでお湯を作ります。

熱の力で温められた水はお湯となり、貯湯ユニットに貯湯されます。このお湯が、お風呂やキッチン、洗面台などから出てくることになります。

なお、エコキュートの貯湯ユニットに貯湯されるお湯の温度は約90℃と高温となっています。

これは、貯湯ユニットに貯められる水量が限られているためで、例えばお風呂に湯張りをする場合、エコキュートはタンク内の90℃のお湯と冷たい水を混ぜ、設定温度に調整してから、お風呂場にお湯を出してくれます。

4.熱吸収しやすい状態に戻す

熱エネルギーを奪われたCO2冷媒は、ここで低温・低圧なります。そしてまた①に戻り、新たな熱エネルギーを取り込みます。

エコキュートの光熱費って?

ここがエコキュートの1番の魅力になるのではないでしょうか。

今までのガス給湯器や、同じ電気の力でお湯を沸かす電気温水器と比べた場合、エコキュートがどれだけお得な製品なのかをお話しますね。

電気料金プランが変更される

エコキュートは夜間にお湯を作って貯めておいて、貯まったお湯を翌日に使うサイクルの製品ということを説明しましたが、エコキュートを導入すると、夜間帯の電気代が割安になる電気プランに変更されます。

基本的には昼間の電気料金が一律され、深夜の時間帯の電気料金が割安になるものになります。

関東エリアで選べるスマートライフプランでは、午前6時~深夜1時までが一律25.33円。深夜1時~午前6時までが一律17.46円となっています。

エコキュートはこの夜間の割安な電気を使用し、翌日に使用する分のお湯を作っておいてくれるわけです。

ここで疑問になるのが、昼間の電気料金が一律ということは、昼間に使う冷暖房の電気代が今までより上がるの?ということ。

2016年4月以降の電力自由化で選べるプランも増えましたが、ここでは、関東エリアでベーシックな電気プランとされる「スマートライフプラン」を例とします。

この通り、結局は日中の電気料金は今までとほとんど変わりませんので、エコキュート導入の際に電気料金プランが変更になったからといって、日中の電気代が上がるわけではないです。

使用する電力の3倍のお湯を作れる

また、この深夜の割安な電気料金を使えるのも魅力的ですが、エコキュートは使用する電力の3倍のお湯を作れる製品のため、更にお財布に優しい製品になっています。

ご覧になっていて気づいた方もいらっしゃると思いますが、エコキュートが電気を使ってお湯を沸かすといっても、水を電気ヒーターで温める電気温水器とは仕組みが全く異なります。

エコキュートが使用する電力の多くは①と②で使われていますが、ヒートポンプ方式の採用により、使用する電力の3倍のお湯を作り出すことが出来るので、これが高い省エネ性を発揮しています。

給湯は家庭でのエネルギー消費の約3割を占める

そもそも給湯は、家庭でのエネルギー消費の約3割を占めます。

使用する電力の3倍のお湯を作れるということは、仮に電気温水器と同じ量のお湯をエコキュートで作ったとしても、エコキュートの消費エネルギーは電気温水器のおよそ1/3程度ということです。

同じお湯の量を作るのに消費する電力が1/3ということは、もちろん光熱費も1/3に節約できますよね。

ちなみに、ガス給湯器と給湯光熱費を比べた場合、エコキュートは都市ガス給湯の1/2にあたります。

割安な深夜料金を利用できるうえ、効率的な方式の採用により消費エネルギーも少なくなるなんて、良いこと尽くめですよね。

POINTicon-check エコキュートを導入すると、割安な深夜料金プランに変更できる。
icon-check 日中に使う電気代は今までとあまり変わらない。
icon-check エコキュートの光熱費は電気温水器の1/3にあたる。
icon-check ガス給湯器と比べると、都市ガス給湯の1/2にあたる。

エコキュートを導入するメリット・デメリット

エコキュート導入のメリット

深夜の電気料金が割安になるプランが使える

これは先ほど触れましたが、今まで選べなかった電気料金プランに変更されることで、今までの給湯光熱費をグッと抑えることが出来ます。

災害時、タンク内の水を生活用水に使える

エコキュートは、作ったお湯をタンクに貯めておく製品です。そして、非常時用にタンク内の水を手動で取り出せる仕組みになっていますので、緊急時の生活用水として使うことができます。

非常災害時に配布される水は基本的に飲料用の水で、どうしても数が限られます。

もしあなたや、あなたの大切な方が災害に見舞われたとして…何かを洗ったり、流したりするためだけに、口に入っても安全な、数に限りのある水を使えるでしょうか。

生きていくためには飲料水が必要です。しかし、生活をするためには生活用水も必要になります。

タンク内の水がもしもの時にも活躍してくれるので、心強い味方になってくれます。

ガスに比べ、電気の方が災害時の復旧が早い

地震後のライフラインの復旧、電気・ガス・水道で何が1番早いかご存知でしょうか?

画像で示した通り、どの地震の時も、最も復旧が早かったのは電気です。

でも停電の時は、ガス給湯器は使えるけど、エコキュートは使えないよね?と思いますよね。では地震と停電、今まで日本に住んでいて、どちらの方が発生する数が多く、被害が大きいでしょうか。

ちなみに、停電した時はガス給湯器も使えなくなります。

ガス給湯器は、空気を供給するためにファンがついており、それが回らないとガスに着火しない仕組みになっています。

そのファンは電気で動いているので、停電するとファンが回らず、着火しません。

お風呂や台所のリモコンも電気で動いているので、ガス給湯器とはいいますが、電気によってコントロールされている部分が多いんです。

エコキュート導入のメリット

icon-check 深夜の電気料金が割安になるプランが使える。
icon-check 災害時、タンク内の水を生活用水に使える。
icon-check ガスに比べ、電気の方が災害時の復旧が早い。

エコキュート導入のデメリット

初期費用が高い

エコキュートの初期設置の費用は、製品にもよりますが、おおよそ50~60万円と言われています。

エコキュートを置くためのコンクリートの基礎を作ったり、配管や電気工事、廃材の処理などを合計するとこれくらいになってしまいますね。

給湯器(エコジョーズ)の交換工事がおおよそ13~15万円なので、およそ4倍の費用がかかる事になります。

初期費用が高かったとしても、ランニングコストを考えたら今後の給湯光熱費は確実に安くなりますので、エコキュートを使用し続けることで回収は可能です。

湯切れが起こる可能性がある

湯切れとは、タンク内のお湯を使い切ってしまった状態のことを指します。

エコキュートには学習機能がついていて、1週間ほど「ここの家族は平均どれくらいのお湯を使っているのかな?」と勉強してくれて、その後は学習した最適なお湯の量を沸かしてくれるようになります。

お湯が足りなくても湯切れしますし、お湯がありすぎても光熱費が高くなってしまうので、ベストな湯量をエコキュートが勉強して沸かしておいてくれるんです。

では、湯切れはどういったタイミングで起きるのか?

多いパターンは、普段家族で使う分には問題なかったが、一人暮らししている子供が帰ってきた時、親戚が泊まりに来た日など、いつもより使用する量や頻度が高くなった際です。

事前にそういった事がわかっている場合は、いつもより多くお湯を沸かすようにリモコンで指定してあげることで、湯切れは防げます。

エコキュート導入のデメリット

icon-check 初期費用が高い
icon-check 湯切れが起こる可能性がある

エコキュートは設置出来ない場合が50%

エコキュートの魅力をお話させて頂きましたが、実はエコキュートは2軒に1軒ほどの確率で設置が出来ない製品です。

2軒に1軒なので、単純に50%の確率と考えると、かなり高いですよね。

設置スペース・搬入経路の問題

設置不可で1番多いパターンが、この設置スペース・搬入経路の問題です。

エコキュートは、基本的には配管の関係でお風呂の側に置くのですが、給湯機に比べて製品サイズがかなり大きいです。3~4倍はあると思います。

その為、そもそも置ける場所がないので設置不可。置き場はOKだけどそこまで運べないので設置不可。という事が高確率で起こります。

エコキュートはとても魅力的な製品ですが、導入をお考えのようであれば、設置できるかどうかを含めて、専門の方に見てもらう事が1番です。

通常サイズのエコキュートは設置不可でも、それより薄型のスリムタイプのエコキュートなら設置可能です!という提案もしてくれます。

無料でネットで複数見積もりを取ることも出来ますので、導入をお考えの方はぜひ一度、下記で相談してみてはいかがでしょうか。厳選された業者さん3社が、それぞれプランニングしてくれますよ。

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電気線の引き込み状況の問題

これはちょっと専門的な話になってしまうのですが、家の電線が単相3線が来ているか、単相2線が来ているかの問題です。

エコキュートやIHなどの製品は稼働させるために200Vを必要とするのですが、そもそも家に引き込まれている電線が単相3線でないと、200Vが使えません。

家に単相3線が引き込まれていない場合、エコキュートの設置工事とは他に、電線の引き込み工事が発生しますが、これが10万円前後かかります。

もともとエコキュートは初期費用が高い製品ですから、予算オーバーの理由で設置を断念される方もいらっしゃいます。

まとめ

エコキュートのエコっぷり、もしもの時のヒーローっぷりをお伝えすることが出来たでしょうか。

大事なところを簡単にまとめました。

POINTicon-check エコキュートは割安な深夜電力でお湯を作り、翌日にそのお湯を使う製品
icon-check 電気料金プランが日中一律になっても、日中の電気代は今とほとんど変わらない
icon-check 給湯光熱費は電気温水器の1/3、都市ガス給湯の1/2
icon-check 災害時の復旧は電気が1番早く、災害時には生活用水としてタンク内の水が使える。
icon-check 初期費用が高く、サイズの関係で50%の確率で設置不可

50%の確率でお迎えすることが出来ない製品なのが悔しいところですが、導入できるかどうかを相談するだけでも、価値のある判断だと思います。

何度でも言いますが、見積もりは必ず複数社からとって、値段や内容を比べて下さい。

良い業者さんで、素敵なリフォームをされる事を願っております。